やんちゃな資産運用と銘打って、月次で資産運用の様子を公開している筆者ですが、今回は何故”やんちゃ”な資産運用をしているのか、そして何故”やんちゃ”な資産運用がお勧めなのか、その理由を紹介していきます。
結論から言うと、今と未来の両方をより楽しめる可能性がある資産運用の考えが”やんちゃ”な資産運用だと考えているからです。
やんちゃな資産運用とは
そもそも「やんちゃな資産運用」とは何なのでしょうか？
簡単に言うと、普通に株式投資などをするのではなく、何か理由をつけて株式や投資信託を購入したり、株式を購入する際に何かしらの条件をつける資産運用です。
より具体的に説明をすると、例えば3万円の入った財布を落としてしまって見つからなかったら、「もし財布を落としていなかったら３万円が利用できる」と考えて、3万円で投資信託などを購入するわけです。
他にも、ラーメンで今日は大盛りを注文しないで並だったから100円浮いたので100円を投資しよう、今日はバスを使わずに歩くことができて浮いた200円を投資しようでもいいんです。
何かしら日常で起こったことや頑張れたことにかこつけて、何かしらの銘柄や投資信託を買ってみる、そしてそれを長年続けていくことで資産形成を目指す、それが「やんちゃな資産運用」です。
やんちゃな資産運用｜おすすめな人
本記事並びに「やんちゃな資産運用」がおすすめな層は以下を想定しています。
年齢が20代〜40代前半、世帯年収1500万円以下の会社員・自営業・個人事業主であり、結婚をしているまたは数年以内に結婚をする予定がある人の中で、さらに子どもが複数人いる又は将来的に子どもを授かりたいと思っている人で、その中でもさらにギャンブルなどの賭け事や勝負事が好きな人が「やんちゃな資産運用」のオススメ層になります。それ以外の方にはあまりオススメしません。
上記提示の1500万円よりも収入がある方は、財力にものを言わせて全力投資・全力投資信託積立をすればいいですし、生涯独身の方やDINKSの方もお金は溜まりやすい傾向にあると思うので、全力投資・全力投資信託積立すれば良いと考えます。ギャンブルなどの賭け事や勝負事が嫌いな方は、全力貯金又は全力インデックス投資信託積立をすれば良いと思います。
個別株を購入する個人投資家の8割は負けている（損をしている）と言われています。保有している銘柄の会社が倒産や業績悪化・不祥事発覚などのリスクも往々にしてあるので、ギャンブル好き、賭け事好き以外の人には個別株はオススメしません。正攻法のインデックス投資やETF投資をするようにしましょう。
「やんちゃな資産運用」は、あくまで資産形成をしたいけれども、日々の出費が多くてなかなか資産形成ができない、僕も含めてですが、しんどい現役世代のなかで、さらに賭け事好きでギャンブラー気質な方にオススメの投資方法です。（それ以外の人には本当にオススメしません）
やんちゃな資産運用｜実例
よりわかりやすく説明するために、僕が実際にやっている「やんちゃな資産運用」の実例をいくつか紹介します。
婚約破棄後に婚約指輪・結婚指輪を売ったお金で資産運用
実は僕自身、昔に婚約破棄をしたことがあります。婚約破棄というよりは婚約解消の方がニュアンスが近いかもしれないのですが、細かい問題は置いておいて…。
婚約指輪と結婚指輪で合計77万円ほどしたのですが、不要になったので買取店に買い取ってもらったのですが、その金額が12万5000円でした。
その12万5000円を使って、「東京個別指導学院」を100株、「三菱HCキャピタル」を100株、2022年に購入しています。
（なお「東京個別指導学院」は優待廃止・減配・業績不振のトリプルパンチでダダ下がりで悲しいことに…）
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同窓会会場キャンセル遅れで学生時代に損失15万円…悲しき資産運用
実は僕は高校時代には結構イケイケといいますか学校内では比較的中心人物・主要人物的な存在でした。先生たちからの信頼も厚かったからなのか、各卒業年度の同窓会幹事のような役職を務めていました。
大学生になって同窓会を実施する際にも幹事メンバーとして企画に関わり、会場候補を2箇所予約していました。最終的に会場を本決定し、2箇所予約していた会場のうち1箇所をキャンセルしなければならなかったのですが、キャンセル規約をしっかりと読んでおらず、キャンセル料で15万円を取られてしまいました。昔の記憶なので、たしかな記憶ではありませんが、予約日2週間前くらいでのキャンセルだったと思います。100名規模の会場でかつ軽食コースを予約していたので、諸々のキャンセル料で15万円でした…。
自宅から通っていたとはいえ、学生の立場だったので、15万円の出費は痛かったのですが、自分のミスなので、同窓会幹事メンバーにはいえずに、結局一人で立て替えることにしました。アルバイト代をほとんど使わずに貯めていたことが不幸中の幸いでした…。
もし、あの時、きちんとキャンセル料がかかる前にキャンセルできていれば、その15万円は支払わず済んだはずです。
そんな戒めも兼ねて、15万円でドンキホーテを運営しているパンパシフィックHDの株式を100株、2022年に購入しています。
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1万8000円のウォーキングイベント中止&返金0…悲しき資産運用
僕は歩くことが好きなのですが、趣味が高じて「参加費1万8000円のウォーキングイベント」に申し込みをしました。そして前日から当日の早朝にかけて台風が接近した関係でイベントが中止になりました。当初の開始予定時刻前には雨も止み、何ならその後晴れ間も見え、何なら午前中には快晴になりました。
事前入金かつ中止でも1円たりとも返金がないイベントだったので、1万8000円をただただ失ったわけです。そんな人生でもかなり悲しい経験を忘れないという意思も込めて、1万6300円でNTT（日本電信電話）を100株購入しました。
特に裕福というわけではないので、1万8000円は僕には大きいお金でした…お金に余裕ができるまで、このようなウォーキングイベントには参加しないことを決意しました。
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他にも多々ある「やんちゃな資産運用」
上記で紹介した以外にもいくつかの銘柄をやんちゃに購入しています。少しずつ更新予定ですので、興味のある方はご覧ください。
”やんちゃ”な資産運用をお勧めする理由
「やんちゃな資産運用」を僕が実践している理由であり、多くの人におすすめの理由をいくつか紹介したいと思います。
理由①上には上がいる
株クラ（株クラスター）というお金持ち・小金持ちは世の中にたくさんいらっしゃいます。20代で2億円などの資産を形成・公開をしている方や30代共働き夫婦子供2人で8000万円を資産形成済みなんてアカウントもチラホラ見られます。
そういったアカウントなどを見ていると羨ましくて羨ましくて禿げてしまいそうな気持ちになります。
対抗して節約して節約しても、きっと追いつくことはできない彼らを目指していても人生に疲れるだけの可能性もあります。
周囲に張り合って資産形成したり、自慢をするために頑張ってお金持ちになることは素晴らしいことではありますが、そういったエネルギーがない方には「上と張り合う」「上ばかり見る」は良くない方法かと考えています。
であれば、最初から本当の「余剰資金」なんなら後悔ネタや失敗など一部の条件が起きた投資でコツコツ資産形成していますというスタンスであれば、無駄に張り合う必要もありません。雲の上を見すぎても疲れるだけですし、虚しいだけです。
あくまでも、「自分は本当はもっと投資できるんだ」と自分に言い聞かせて逃げ道を作ってあげることが意外と大事なのではないかと個人的には思っています。
理由②普段の出費を渋りづらくなる
上記の「無駄に張り合わない」にも通じるのですが、負けず嫌いや承認欲求がある人ほど、資産をたくさん増やしてサラリとSNSなどで自慢してみたいものです。しかし無理に節約&投資ばかりしていると疲れてしまいます。
さらに全力投資で資産形成のもう一つのデメリットは「出し渋り」が発生する可能性があることです。年収2000万円のお医者さんや商社マン、それらの年収帯に匹敵するパワーカップルの場合はさておき、そうではない一般家庭においては、子育てしながらの資産形成ってなかなかに酷なことだと思います。
国からの補助などもありますが、やっぱりお金はかかるものです。
というときに必要最低限の教育費などの積み立て以外をさらに蓄財しようとすると、大半の一般家庭はかなりの節約を強いられます。旅行やお出かけ、外食などをかなり制限する必要に迫られます。
もちろんそのような節約を楽しむことも大事ですが、あまりにも節約しすぎると家族での思い出や子供の幼少期の体験が少なくなってしまいますし、何よりもそのような経験・体験に親としてお金を出し渋ってしまう可能性があります。
それ自体が僕自身避けたかったことなので、全力投資・全力積立をすることはやめることにしました。その分、上記で紹介したような失敗経験や損してしまったとき、さらにはポイ活で貯めたポイントを、ポイントが利用できる証券口座で投資資金に回す「ポイント投資」を行うようになりました。
ポイントを貯めたい欲が高まり、無駄な出費やキャンペーンに踊らされるのが玉に瑕ですが、家族に使うお金を出し渋りづらくなったのが、とてもよかったと思っています。
理由③いい意味で株を売却しにくい
株式投資において一番利益率が高いのは、投資をしたことを忘れて何十年も放置した人や亡くなってしまった人だと言われています。あくまで例え話という説もありますが、要は長期で保有することが勝率や利益率をあげるポイントだと言われています。
この「やんちゃな資産運用」は、失敗談や悔しい経験、苦労して貯めたなけなしのポイ活ポイントなど、本人にとってはよくも悪くも思い入れのある投資になりうるので、そう簡単には売却することができません。すると、勝率や利益率も自ずと良くなると考えています。
といいますか、株の世界は、素人投資家や個人投資家が短期・中期で勝てるほど優しい世界ではないと思っていますので、「やんちゃな資産運用」のようなふざけた投資を行う場合は、絶対に短期・中期で勝とうなんて思わないようにしてください。
思い入れのある銘柄を購入して、20〜30年放置することを前提に、銘柄選びもふざけているようでしっかりと選んで、その銘柄を信じて保有し続けるようにするのが良いと僕は考えます。
（とはいえ、業績大幅悪化や倒産など予期せぬことが起きた場合は潔く損切りしないといけません！）
理由④程よく自己顕示欲を示せる
多くの人間は、自分の頑張りや努力を自慢して褒められたいという承認欲求や自己顕示欲のような欲があったりします。そのような欲を満たすのにSNSなどで資産公開をする行為はある意味で適しています。
しかしSNSで自己資産を公開することはリスクもはらんでいます。例えばあまりに大金持ちでそれをアピールすると個人情報を特定された挙句、襲われてしまうかもしれません。とても怖いですよね…。
「やんちゃな資産運用」では、よほど幸運がない限り、お金持ちになることはありません。程よい金額での投資を楽しみつつ、SNSなどで自己顕示欲を満たしたいのであれば満たせば良いと思います。
理由⑤リアル余剰資金で楽しめる
これは上記の理由と重複する部分もありますが、ある意味お遊びの「やんちゃな資産運用」であれば、株式投資に熱くなりすぎることもありません。何か出来事があったことにかこつけて投資をし、その行く末を20年〜30年かけて見守っていくことで、ゆったりと楽しむものなので、ガツガツ投資しようという気になりません（なってはいけません）。
ついつい株の楽しさ・資産が増える楽しさにハマってしまい、リスク許容範囲外のお金を株式投資や投資信託に突っ込んでしまっては本末転倒。あくまで余剰資金で楽しむことが大事なのです。
終わりに
いかがでしたか？
今回は、僕自身が実践している「やんちゃな資産運用」がなぜお勧めなのかを紹介しました。
お医者さんや外資勤め、商社勤めなど年収2000万円程度もらっている・実家が太い・宝くじを当てたなど日々の生活を送る中で、お金が余る人、お金に余裕がある人は、その財力を活かしてお金にものを言わせて全力投資・全力積み立てをして、資産を蓄え、SNSなどで自慢をしたり、周囲の人の嘆きを聞いて、優越感に浸るのも良いかもしれませんので、正攻法での投資をお勧めします＾＾
※免責文言※
投資は自己責任です。新NISAなどは安全に資産形成できると言われていますが、それは間違いで損をするリスクも十分にあります。もし投資をされる方は、自己責任かつ余剰資金で自身のリスク許容度の範囲で投資をしてみてください。
それでは今回はこの辺で！
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